NHKの松本正之会長は1日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、1月25日の会長就任以来今日までいろいろなことがあり、走り続けてきたという感じがする。放送法に定められたNHKの目的や原点をしっかり踏まえ、公共放送の使命と役割をしっかりと果たすことに努めてきた。
一、3月11日、東日本大震災が発生し、未曾有の大災害となった。発生後1週間、NHKは総合テレビ、BS1、ラジオ第1を通じて24時間態勢で震災報道を続けた。NHKの地震に対する初動態勢やその後の動きなど、大変訓練されているという印象を持った。職員は不眠不休で取材・放送にあたり、国内、海外からも評価をいただいた。その後も、「NHKスペシャル」や関連する様々な番組、被災地の方々を支援し元気づける番組やイベント事業にも取り組んできた。今回の震災では、基本的な放送機能が維持できて役割を果たしたが、それを踏まえ、今後いかなる災害が発生しても公共放送の機能を維持して放送を出し続けるために、次期経営計画でも検討し、一部は調査などをスタートさせている。
(全文は2011/12/5発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)