フジ・メディア・ホールディングスは7日、2011年度第2四半期決算説明会を開催したが、席上、豊田皓社長は要旨次のように語った。
一、上期の業績は減収ながらも増益を達成できた。通期の業績予想は営業利益を68億円引き上げ、増益の予想に上方修正した。5月の決算説明会では、大震災の影響がまだ色濃く残り、広告出稿や個人消費の回復時期を見極めることが難しい状況だった。結果から見れば、当時の収入予測は少し厳しかったように思えるが、広告出稿の予想以上に早い回復に加え、厳しい経営努力を行った結果が今回の増益、業績見込みの上方修正につながったということを理解していただきたい。また、地上波デジタル移行も無事終え、新しいBSも立ち上がる中で主力の地上波テレビが強い媒体力を持っていることを再認識できた。震災の影響、ヨーロッパ初の金融危機など、世界の景気に不安を感じながらも日本企業のテレビメディアへの出稿意欲は衰えることはなかった。今回の災害においてテレビメディアは国民生活に深く根ざしていることが確認されたと思う。震災以後のスポンサーの反応を見ても、テレビの広告媒体効果について大きな期待を寄せられていることをひしひしと感じている。テレビが費用対効果の面でも極めて効果的なメディアだということが再認識された結果、今回の放送収入の急回復につながったと感じている。
(全文は2011/11/9発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)