放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は27日、テレビ東京が今年1月25日午後7時から放送した「ありえへん∞世界」の中の約18分のコーナー「ありえへんへき地・第2弾、南大東島に潜入取材」に対する意見を発表した。
委員会は、番組は南大東島のサトウキビ栽培農家の年収や暮らしについて、事実を正確に伝えず、楽をしてお金を稼げる仕事であるかのような誤った認識に視聴者を導き、取材に協力してもらった人々を含む多くのサトウキビ農家への偏見を煽る結果を招いたとし、民放連の放送基準が定めた「事実に基づいて報道し、公正でなければならない」、「個人・団体の名誉を傷つけるような取り扱いはしない」、「取材・編集にあたっては、一方に偏るなど視聴者に誤解を与えないように注意する」等に照らし合わせて検討し、放送倫理に違反したものであったと判断した。
(全文は2011/9/28発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)