連合通信ドットコム - 時代を担う「強烈かつ鮮烈な文化発信」＝下期事業は大幅な利益、今期新体制に期待‐TBSテ渡辺事業局長、09年推移・今期対応語る

時代を担う「強烈かつ鮮烈な文化発信」＝下期事業は大幅な利益、今期新体制に期待‐TBSテ渡辺事業局長、09年推移・今期対応語る

投稿日時： 06/11

　TBSテレビの渡辺香事業局長は9日の懇談会で、09年度の推移と10年度の対応について要旨次のように語った。

　一、今年4月より組織変更に伴い映像事業センター（DVD・アニメ・映画部門）が事業局に移管され、文化事業部、事業部、映像事業部、映画事業部の４部制と事業部門全体をサポートする事業推進部を加えた新体制となった。放送外事業の柱としてライブコンテンツ、映像コンテンツをより連携した体制で企画開発、強化が大きな目標となる。映画・ライブエンターテイメント・展覧会・アニメ・DVD事業等どれを取っても、まさに「強烈かつ鮮烈なオリジナリティあふれる作品」を開発・発掘しクロスメディア展開できるかが最大のテーマ。事業局一丸となってチャレンジしていきたい。

　一、2009年度事業局通期は収入72億22百万円（前年比86・4％）、利益は前年比96・5％と減収減益となったが、利益はほぼ前年並みを確保した。前年度は赤坂ACTシアター・オープニングイヤー特別企画が目白押しで、かつ「フェルメール展」（94万人動員）があり、前年比較で利益率では健闘。特に2009年度下期は前年比194％の利益を確保し、上期のマイナスを大幅に改善させた。主な要因は、ニューヨーク公演からスタートした「TALK LIKE　SINGING」が赤坂ACTでの凱旋公演（50公演）、大晦日格闘技「ダイナマイト」、中島みゆき「夜会」、熊川バレエ周年「ロミオとジュリエット」「THE ハプスブルク展」等の大型企画が期待通りの成果を収めた。

　一、2010年度事業局は新たに映像事業部門が加わることで2009年度実績では総収入189億42百万円となり、さらに高い目標設定となる。昨年度は「ROOKIES卒業」（興収85・5億円）「余命１ヶ月の花嫁」（32億円）「クローズZERO2」（30億円）等映画史に残る成功を収めたが、今期も映画「ヤマト」（出演木村拓哉）はじめ今後、7～8本の映画公開を予定しており、事業局収益の中核として期待している。また韓国ドラマ「IRIS」は事業局が主体となりクロスメディア事業展開を実施。CS・地上波・BS放送、ライブイベント（大阪城ホール・さいたまスーパーアリーナ）、「IRIS展」（六本木ヒルズ）そして7月にはDVD、BD発売と今後の事業局コンテンツ発掘の先駆的役割を担う。
　
　また深夜放送中のアニメ「けいおん」がDVD・BDで記録的なセールスが期待され、ライブイベントでは「ドリームガールズ」「赤坂大歌舞伎」をはじめ、新たに映画とのコラボした舞台「おくりびと」（赤坂ACTシアター）、テレビドラマの舞台化「タンブリング」等、映像事業部門との連携を急ピッチで展開する。

　開催中の「大哺乳類展―陸のなかまたち」（国立科学博物館）はすでに30万人動員した。10月には注目の展覧会「ゴッホ展」（国立新美術館）を開催など、今後「新事業局」としてテレビ環境激変の中、放送外事業の中核として、また新たな放送連携を徹底的に推進することで、ビジネスチャンスの拡大、収益力の強化に努める。

（全文は2010/6/11発行の「連合通信放送映画速報」に掲載）

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