ソニーをはじめ、Discoveryコミュニケーションズ、IMAXコーポレーションの3社で設立した3D専用TVネットワーク合弁会社(社名は未定)の社長兼CEOに、Discoveryチャンネルのトム・コスグローブ氏が指名された。
今回、新たに設立された3D専用ネットワーク合弁会社では、Discoveryやソニー・ピクチャーズエンタテインメント(ソニーグループから新ネットワークに参加する中核会社)、IMAXおよびその他の制作会社が製作する高品質な番組を、自然史、宇宙、探検、冒険、工学、科学、映画など3Dに最も適したジャンルから放送していく(具体的なラインナップは未定)という。
その社長兼CEOに使命されたコスグローブ氏は、新合弁会社の事業を通じて3D対応テレビの普及促進に貢献すること、さらに新ネットワークが家庭での3Dエンタテインメントにおいて長期的に主導的立場を獲得することを目指し、新合弁会社の全事業及び新分野開拓を統括するという。また同氏は、ソニー、Discovery、IMAXから派遣される取締役によって構成される新合弁会社の取締役会に直属する。
同氏の就任について、ソニー・ピクチャーズのマイケル・リントン会長兼CEOは次のようにコメントしている。
「画期的な3DTVネットワークを率いるコスグローブ氏の就任を歓迎する。私たちは今、無声映画からトーキーに変わり、白黒からカラー映画になったのと同等の、エンタテインメントの歴史の転換点に立っている。これは大きな変革の始まりであり、高品質な3Dエンタテインメントを毎日、しかも終日放送できることを、私たちは大変喜ばしく感じている」。
(全文は2010/6/11発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)