長野朝日放送の菊地誠一社長は10日の記者懇談会で現況と今後の対応などにつき要旨次のように語った。
一、今年はいろいろな意味で大事な年である。来年4月1日に開局20周年を迎える。また、来年7月24日の完全デジタル化に対する万全の備えを今年中に終わらせなければならない。そして、全社変革運動の2年目でラストイヤーとなる。良い成果を出すために全社一丸となって邁進したいと思っている。
一、2009年度の決算は、予算に未達ながらある程度の成果を出せたと思う。売上高は50億85百万円で前年比96・6%、営業利益は2億14百万円で前年並を確保することができた。経常利益は1億82百万円で104・1%、当期純利益は75百万円で98・6%。長野の地区投下は前年比95・8%、そういう中で96・6%を確保することができた。これは、スポットが厳しい中で、タイムの売上げに注力した結果だ。営業利益を確保できた要因はコストコントロール。
売上高の4局シェアで当社は24・2、前年比0・2ポイント押し上げることができた。スポットのシェアは22・4でプラス0・3ポイント。
一、2010年度のポイントは、1つはコストコントロールを継続すること。徹底して費用予算を削り込んで臨む。しかし、その中で、開局20周年期間を今年10月からスタートする。現在の自社制作番組2番組を3番組にすることにトライする。また、新しい事業分野に切り込んでいく。これらを成長戦略の柱として、縮小均衡にならずに戦略的に展開していく。
一、2010年度は、売上高51億50百万円で前年比101・3%、営業費用は49億20百万円で100・4%、ローカルの売上高33億90百万円で101・9%の予算を組んでいる。4月、5月が確定したが、スポットについては4月が109・7%、5月が116・0%と高水準で推移している。
一、2009年度の平均視聴率は、上期は全日、プライムが民放2位、下期は全日、プライムが民放3位。2010年度4月〜5月平均は、プライムが民放1位、全日、ゴールデンが民放2位となっている。
(全文は2010/6/11発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)