電通は1日午前10時から創立110周年記念式典を行ったが、石井直社長は要旨次のように挨拶した。
一、電通グループは創業以来、最大の転換期を迎えている。グローバルレベルで急速に進展する情報・メディア環境の変化は、消費者の行動様式や、企業のビジネスのあり方に大きな影響を与えており、マーケティングのルールそのものも、大きく変わり始めている。我々のビジネスにおいても、従来のルールや、過去の成功体験が通用するとは限らない、という点を覚悟する必要がある。
一、電通グループ110年の歴史とは、先人達の変革と挑戦の軌跡に他ならない。当社グループは、過去、様々な困難に直面した時であっても、従来の常識にとらわれることなく、常に新しい道を切り開くことによって難局に打ち勝ち、成長を実現させてきた。
一、グループの企業理念「GooD Innovation」の中には、そうした挑戦の歴史と、未来に向けた決意が込められている。先人達が培ってきた、果敢に挑戦を重ねる気概と、常に新たな道を切り開こうとする精神は、私たち電通グループが決して失ってはならない、大切な企業風土の一つである。
(全文は2011/07/04発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)